2005 協会名人戦
松山キャスターズ 渡部 祐二
私にとって名人戦という大会は、年間の多くの大会の中で一番力の入る大会で、大会企画部で企画するのも何かしら力が入ります。昨年のこの大会では、実は心の中で『優勝間違いない!』と思っていたのに残念ながら準優勝。贅沢ですが少しショックでした。
名人戦というと、ポイント選択から頭を悩まします。今年は、3週間前に愛媛協会のキャスティング夏季大会の後、その足で我がクラブの野人ことA君と高知大好きT君、そして足手まといの太一と4人で高知の種崎へコトヒキ狙いに出かけました。
4人とも釣果が乏しく、夜が明けて前に見える桂浜の一文字に行ってみたいなーとA君に声を掛けてみると『ぶっつけ本番、名人戦で行ってみよやー』と相変わらず何も考えてなさそうな返事が返って来ました。そうしてみるー?などと言いながら、実は私は去年悔しい思いをした中島町の怒和島で敵討ち!と心の中では決めていました。
しかし、名人戦が近づいて来ると釣具屋さんから、今年はタイ虫がなかなか入らないという話を聞き、気にはなっていたので、野人のA君に本当に桂浜に行くのか?と確認してみると『行くでー!』とやる気満々の返事。同じクラブとはいえ、めったにいっしょに竿を出すことはないので、押し切られるように桂浜の一文字に決定しました。高知大好きT君にも声を掛けると、S君と大月町に行くはずだったようだが、結局5人で一緒に行くことになりました。
当日は、道中から大雨で、途中渡船屋さんに電話をしてみると雨だけなので風はないし予定通り出船するとの事。喜んで良いのか悪いのか?車内の重〜い空気を振り切り目的地の浦戸大橋を目指しました。既に開始時間は過ぎているが、ラッキーなことに道具をセットする時だけ一時雨が上がったので急いで竿をセット。何とかまだ薄明るいので、とりあえず2本の竿はイワシを付けてエソ狙い。1本は小針でキスでもいないか投げてみることにしました。一緒に竿を出す太一は2本が虫エサ、1本は、イワシを付けて投げました。一息つく間もなく、私のキス狙いの竿にキュキューと鋭いアタリ。上がってきたのは30センチぐらいのキチヌ、小さいながらも1ポイントゲットでき、やる気が出ました。
暫くすると、今度は息子の竿に大きなアタリ。上がってきたのは36センチのキチヌ。息子は大喜びでしたが、オヤジの心境は複雑!というのも最近メキメキ腕を上げているので気を抜けません。私もこれはいかんと思い、イワシの竿を上げ、3本とも虫エサにして投げかえました。狙いは敵中!私の竿に大きなアタリ、ゴンゴンと重量感のあるチヌ独特の引き。慎重に上げると40センチぐらいと30センチのキチヌのダブル。何とかオヤジの面目を保ちながらホタルをセット。
暗くなると、ピタッとアタリがなくなり、上がっていた雨もだんだん強くなり、時間だけが過ぎていきます。午後9時には、高知独特の根性の入った大雨(スコール)になり、隣で釣りをしているA君やT君の姿が見えなくなりました。パラソルの中に一時避難していると、間の悪い事にやる気をなくしかけていた太一の竿に大きなアタリ!ビショビショになりながら竿を曲げました。直感で大物間違いないと感じたオヤジは、ビショビショになりながらタモスケに(ええ迷惑だ!)。上がってきたは、コトヒキしかもデカイ!メジャーを当ててみると40センチは軽く超えている。ドシャ降りの中、沈みかけていた釣り場の雰囲気が一気に盛り上がった。
その後T君に60センチぐらいのコロダイ、S君にも50センチ台のコロダイ、野人のA君にも60センチ弱のコロダイと、皆は着実にポイントを重ねます。私はというと、23センチのシロギスを追加したものの、パタッとアタリななくなりました。このままでは、オヤジのメンボク丸つぶれだと気持ちだけがあせります。午前2時、一番左に構えていた竿がジージーと竿尻を浮かし、大きく曲がりました。あわてて竿に飛びつき、強烈な引きに耐えながら慎重にやり取りする。玉網を取ってもらおうと後ろにいる太一に声を掛けますが、返事がない?さっきまで起きていたはずなのに余裕をかまして爆睡中!何度も大声で声を掛けるが夢の中(何と薄情なヤツ)。魚はすぐ近くまで寄ってきているので仕方なくA君を呼んですくってもらう。ヨッシャー!60センチは軽く超えている、後は『コトヒキ!』と気合が入る。しかし、この状態を太一はまだ知らない(何とマヌケなヤツ)。とりあえず3匹揃えることができホット一息。
その後、これといった釣果もなく、ゴンズイの猛襲に悩まされ、結局午前5時、第一のポイントを後にしました。上陸すると、次のポイントを何処にするか作戦会議。しかし、皆の雰囲気はあきらめモード(ヤバイ)。とりあえず松山向いて帰りながら考えることに。松山に着くと、私とA君、太一の三人でエソ、グチ狙いで菊間まで走ることにしました。道中、既に先に行っているタムタムさんに電話をしてみると『グチなら何ぼでも釣れるでー!』との事。急いで菊間港に車を走らせる。何と一投目からグチが釣れてきて、まさに入れ食い状態。とにかくサイズアップやと何度も投げ返す。午後12時、粘りに粘って最後に来たのが35センチだった。A君もサイズアップしていたので急いで審査会場を目指しました。
審査会場では、何かレベルが高そうな雰囲気だったので、何の意識もせず発表を待っていると、優勝コロダイ69センチという小野さんの声を聞き、思わずガッツポーズ。オマケに、シニア・少年・女性の部でも太一が優勝でき、親子で本当にいい思い出ができました。最後にお世話になったプロジェクトの愛釣会の皆さんと野人のA君、本当に有難うございました。